ブレーキ
各マシンの走行特性に合わせて何種類ものタイプがあります。強度、制動力、操作性、あらゆる面において普通車に装備されているものとは雲泥の差があります。

V ブレーキ
マウンテンバイクやクロスバイクに多く使われるタイプです。
その名の通り左右のアームがアルファベットのV(ブイ)
の形をしているため名付けられました。
原型はカンティブレーキというアームのもっと短い物でしたが、
アームを長くしたおかげで弱い力でも強大なストッピング
パワーを得られるようになりました。


サイドプルブレーキ
ワイヤーの動作を片側だけで行うのでサイドプルと名が付いています。小型軽量の上、あくまでスピードのコントロール性に重点を置いた設計なので、ロックしやすい細いタイヤを履いたロードレーサーに使用されています。



ディスクブレーキ
強大なストッピングパワーはもちろんのこと、雨天時でも制動力の低下が少なく泥づまりも気にしなくてすみます。
動作方法には、ワイヤー式(写真上)とオイル式(写真下)
があり、お値段も現在でははかなり求めやすい価格になっています。またマシン購入後に装着するにはフレームとフロントホークにキャリパー(ブレーキ本体部分)取り付けのための
台座があることが必須条件です。


サスペンション
路面の凹凸による車輪の上下動を吸収し、ライダーの疲労を軽減するとともに、タイヤの路面への接地性を向上させるための緩衝装置です。

フロントサスペンション フロントサスWクラウンタイプ フロントサスペンション
アウターパイプとインナーパイプとから構成されており、内部にコイルスプリングとエラストマー(衝撃を吸収するゴムの一種)、またはオイル、エアー等が封入されています。左図は一般的なタイプですが右図はダブルクラウンタイプといって、より長いスライド量をもたせたもので、ダウンヒルタイプのマシンに装備されています。


リアサスペンション リアサスペンション
基本的な仕組みは変わりませんが、
フロントサスの場合は、サスペンション自体のスライド量イコール
前輪のトラベル量(実際に車輪が上下動できる範囲)ですが、
リアサスペンションではスイングアームを介して後輪を上下動させるため
必ずしもスライド量イコールトラベル量とはなりません。
またセッティング次第ではペダリングにロスが生じたりするので
注意が必要です。


ハブ
スポーツ車のハブには、普通車よりも精度の高いベアリングが組み込まれており、さらに軽量、高剛性も考慮して作られています。ホイールを組むときのスポーク本数に合わせて、28穴、32穴、36穴、48穴(BMX用)と数種類あります。またマウンテンバイクにディスクブレーキを装着するときのために、ディスクローターを取付できる専用のハブもあります。
クイックレリーズハブ
左が前輪用、右が後輪用です。両方とも左側のレバーを倒したり起こしたりすることで、工具を一切使わずに車輪の着脱が簡単に行える仕組みになっています。
後輪用にはフリーホイルの本体部分が組み込まれており、何枚かのスプロケット
(ギア板)をはめ込みセッティングするので、別名フリーハブとかカセットハブ
とも呼ばれています。


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