辛口、本音のアドバイス! | ||
ウチのホームページは、初心者やビギナーを対象にした、自転車のお勉強のページだけど、ひと通り目を通しても、まだ自転車の選び方に迷っている人に、この場で辛口のアドバイスをしよう。 ここでは普通車「ママチャリ」にターゲットを絞った。 読んだ後で、売れない自転車屋のネタミやヒガミだと怒らないで(笑) どんな自転車を買ったら良いか?よりも「どんな自転車は買ってはいけないか」、がポイントだ。 A 生産国はどこなのか? 現在国内で売っているママチャリは、日本産と中国産がほとんどで、あとはベトナム産やインドネシア産などがほんの少し。 日本産なら特に問題はないが、注意が必要なのは中国産。 日本のメーカーが中国に工場を持っている場合や委託生産しているのはまだましだけど、 中国人が見よう見真似で作った自転車は最低。 またそんな自転車を買い付けに行く日本人のブローカーがいるから困るのだが・・・ (言い切ってしまうと反響が怖い、ハハハ)。 どこが最低かというと、まずタイヤやチューブのゴムがやたらと薄い。 パンクは頻繁に起こるし、空気の自然減少も早くて、1週間もすればペチャンコなどということもざらにある。 自転車の二人乗りは基本的にはしては駄目だけど、主婦が子供を乗せたりするし、重い荷物を載せたりもする。 そんな時、中国産は後輪のスポークがバキバキと折れる・・・。 修理しようとすれば、これまた規格外れサイズのスポークやネジなので、修理もままならない。 ハンドルは歪んで付いてるし、ブレーキもおかしいのが一杯。 ヘタすりゃ車体の溶接部がポッキリ折れるなんて話もある(特に中国産の折りたたみサイクルは、数年前に大きな問題になった)。 こんな自転車を修理してると、リンタロウの心の中は「安物買いの銭失い、がまたひとり・・・」と淋しくなる。 この悲しみを防ぐのは簡単。 買う時に「どこのメーカーの自転車ですか?」と尋ねればいいだけ。 もしくは中国産なら車体に「MADE IN CHINA」と書いてあるのですぐわかるはず。 まあそれでも日本のメーカー製品ということもあるので、やっぱり尋ねる方が手っ取り早い。 余談だけど、リンタロウは最近、中国人があまり好きじゃない。 日本の工業や技術も、昔は「猿真似」だと欧米からは非難轟々(ひなんごうごう)だったけど、それでも真似る元の製品より、良いものを安く作ろうと努力していた。 だから一時期は「MADE IN JAPAN」が世界基準とまで謳われた。 でも今の中国はお金儲けしか見ていない。 平気で他国の技術は盗むし、偽物だって何とも思ってない。 誰が傷付こうが、お金が一番目の前・・・。 何千年もの歴史がある国とはとても思えない。 腹立つ。 悲しい(かなりパッシングを受ける発言?)。 B 後輪のブレーキを見てみよう 細かな部分で言えば、後輪のブレーキに何が採用されているか見てみると、結構その自転車のグレードがわかったりする。 「バンドブレーキ」は最低ランクのブレーキ。 数年ほど使うと「キィーキィー!」と嫌な音を立てるし、雨の日の制動力はかなり悪い。 それでも未だに採用されているのは安いからで、となればバンドブレーキの付いた自転車は必然的に安物?という答えになる。 ただし、幼児車や子供車はほぼ100%バンドブレーキなので気をつけて。 その理由は子供車の平均使用年数が大人車よりはるかに短いことや、子供の重量ではそれほどの制動力の要るブレーキが必要ないという事柄などがある。 C 誰が最後に組み立てたのか? 一般の人は自転車は自動車と同じで、完璧に出来上がった形の製品をお店の人が仕入れて、販売しているのだと思っているようだけど、それは大きな間違い。 ブランドメーカーの「ブリヂストン」や「パナソニック」の自転車だって、工場から出荷されるときは70%程度の出来上がりでしかない。 店に納品された後で、「自転車組立整備士」の資格を持った店主なり店員が最終組立を行う。 たかが自転車なれど、命を乗せて走る大事な機械だから、そこには確かな技術と資格を持った人がいないと困る。 この問題を見極めるのは超カンタン。 自転車屋さんで買えばすむこと。 スーパーやホームセンターに「自転車整備士」などいるはずもなく、不完全な状態の自転車を買わされたとしても文句は言えない。 これまた余談だが、自転車だけスーパーやホームセンターで買って、修理だけ「街の自転車屋」、という仁義なき人間が最近はやたらと増えた(涙・・・)。 そのうち、日本中の自転車屋さんが潰れちゃって、どこでも修理してくれなくて、パンクしたら即、自転車買い替え、なんてことになっても知らないからね。 D 自分自身の価値観を覗いてみよう! 最近ホームセンターなどでは1万円以下の自転車はもちろんのこと、ひどい場合は5千円程度で売られていたりする時もある。 でも、ちょっと待って! 安いのは嬉しいけど、全長が大人の身長程度もあって、重量も20kg近くあるこの金属の製品が、果たして1万円ごときで作れるものなのかどうか? 何十年かの人生の歴史を重ねてきて、少しは経済やら世の中やらがわかる大人なら、「なんか変だぞ?」と、感じるはず。 そして、なぜこんな値段で自転車が売られているのかの疑問の裏に、「なにかがある!」と読み取れるはず。 それは近年の「デフレ」による物価の下落のせいもあるだろうけど、「どこかで品質を落としたり、安全性が犠牲にされたりしているのでは?」、という結論が導き出せる。 自分の持ってる価値観を引っ張り出してきて、しっかりと照らし合わせて見て。 そうすれば、「まがい物」は掴まされないし「安物買いの銭失い」にはならないと思う。 これは何も自転車購入だけに限ったことではないから。 |
さらにもうひとつオマケ! スポーツ車の場合 | ||
スポーツ車の場合、普通車(ママチャリ)よりもさらに、良し悪しを判別しにくいと思うけど、ひとつだけ言わせてもらうなら、「自動車メーカーの冠」の付いた自転車には要注意! 「シ○レー」、「ジヤ○ー」、「○ン○○ギーニ」、「ジー○」、「○ー○ーダ○○○ソン」などなど・・・ (○の中身は想像にお任せします)。 消費者は自動車メーカー自体が製作に関わっていると思ってるようだが、とんでもない。 実際は名前だけライセンス販売の物がほとんど。製作や販売には一切タッチしていないと考えるべき。 リンタロウから見れば鉄クズもどきの自転車のなんと多いことか・・・。 良品を販売しているのは「ベンツ」や「BMW」くらいかな?(さすがにブランドイメージを大切にするらしく、自社名のライセンス販売はしていない)。 しかし悲しいかな、ブランド名だけで結構売れてるんだよね。 でも実際この手の自転車を買ってしまうと、想像してたよりはるかに乗りにくかったり、重たかったり、傷みが早かったりと、サイクルライフを嫌いになってしまう事柄ばかりで、ちっとも楽しくないと思う。 この場合、「安物買いの銭失い」ではなく「ブランド買いの銭失い」(新しいことわざだぁ〜、ハハハ)だね。 |